SugarⅡ

学校への登校中、飲酒運転をしていた車に引かれてしまった、俺の彼女。



昨日の会話が最後になると分かっていたら。


いつも素直になれない分、痛いくらいに抱きしめて、精一杯の気持ちを伝えたのに。



もう、そんなことすら出来ない。


話すことも、デートすることも、抱きしめることも、キスすることも。


これからは、触れることさえ出来ないんだ。





「晴………っ」


「涼…」



涙を零す俺を見て、晴は悲しそうな顔をした。



「美海に会いたい…っ
どうしよう、苦しい、晴っ
俺これからどうやって生きていけばいいか、分かんねぇ…っ」
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