SugarⅡ
「美海が成長して、綺麗になっていく姿……見れねぇな…」
美海の未来が閉ざされて、俺の見る先には、美海がいない。
俺の頭の中では、17歳のままの美海しかいなかった。
まだ幼いままの美海しか、俺は見ることが出来ない。
「美海、思い出の中でしか生きられないんだぜ…っ?」
「……っ」
晴が息をのんだのが分かった。
「これからどうやって生きようか…?」
俺を見て、再び涙を流し始めた晴。 口元を覆った手が、震えている。
「お前バカだろ…っ」