悪魔的ドクター
「そういう事だから、咲桜ちゃんはしっかり体を治す様に」


「…はい」



オフモードでも
先生はやっぱり…医者なのね。



まぁでも
医者らしい理由かもしれない。


危ない橋を渡って
あたしに対する『同情』なんて
先生はしない気がする。


あくまで感だけど。







「先生って…やっぱりお医者さんなんですね」


「はぁ〜?」




バカげた発言をしたらしく
先生は思いっきり
『頭がイカれたのか?』と
目で睨んできた。


いや、確かにバカな発言だな。



「研修医の頃と違って、ハッキリ酷い事言うから…」


「酷い事だぁ?」



お、怒ってらっしゃる。



「酷い事って言うか…」



とにかく怒らせない言葉を見つけ様と言葉を選ぶが…



「酷い事とは失礼な。咲桜ちゃんがしっかりしないから、怒りたくなるんだ」



ご、ごもっとも…



「…すみません」



口は禍の門だと痛感。



「まぁ…俺も言い過ぎな所があるのは確かだ。こういう仕事してると、厳しくなるんだよ」



じゃあ先生は
初めから悪魔だった訳ではないんですね…



おっと、また失礼





< 118 / 281 >

この作品をシェア

pagetop