悪魔的ドクター
すべてのカルテを机に戻し
俺は仕事を再開。
その時だった。
机の上にある携帯のバイブが
振動する。
見ると
咲桜ちゃんの名前…
…まさかな。
不安で逸る気持ちを抑え
通話ボタンを押す。
「どうかしたか?」
しかし受話器から聞こえたのは
激しい咳。
一瞬でわかった。
咲桜ちゃん
発作を起こしてるんだって。
「咲桜ちゃんッ!聞こえるか!?どこにいるんだッ!?」
だが反応が返って来ない。
もしかすると喋れない程
酷いのかもしれないッ
俺は携帯を耳に当てたまま
注射器、薬等を鞄に入れる。
「先生どうしました!?」
「悪い、急用だ。しばらく戻れない」
俺の慌てた様子に驚く看護師には悪いが、今は深く説明してる時間がない。
用件だけ伝え
俺は荷物を持って診察室を出た。
携帯はまだ耳に当てているが
彼女からの反応は激しい咳のみ。
「咲桜ちゃん、落ち着いて。俺の言う事を聞いて?」
「…せんせ」
「ん?なんだ?」
「…た…す、け、て…」
やっと聞こえた彼女の小さな声は俺に助けを求めた。
俺は仕事を再開。
その時だった。
机の上にある携帯のバイブが
振動する。
見ると
咲桜ちゃんの名前…
…まさかな。
不安で逸る気持ちを抑え
通話ボタンを押す。
「どうかしたか?」
しかし受話器から聞こえたのは
激しい咳。
一瞬でわかった。
咲桜ちゃん
発作を起こしてるんだって。
「咲桜ちゃんッ!聞こえるか!?どこにいるんだッ!?」
だが反応が返って来ない。
もしかすると喋れない程
酷いのかもしれないッ
俺は携帯を耳に当てたまま
注射器、薬等を鞄に入れる。
「先生どうしました!?」
「悪い、急用だ。しばらく戻れない」
俺の慌てた様子に驚く看護師には悪いが、今は深く説明してる時間がない。
用件だけ伝え
俺は荷物を持って診察室を出た。
携帯はまだ耳に当てているが
彼女からの反応は激しい咳のみ。
「咲桜ちゃん、落ち着いて。俺の言う事を聞いて?」
「…せんせ」
「ん?なんだ?」
「…た…す、け、て…」
やっと聞こえた彼女の小さな声は俺に助けを求めた。