悪魔的ドクター
結局
それ以上は母親もわからず
話は終了した。
「ごめんなさいね、力になれなくて…」
「いえ。こちらこそすみませんでした。いきなり押し掛けて、娘さんの事を聞いてしまって」
「あの娘の事を心配して下さったのは、あなたが初めてです。あんな娘には勿体ない男性です。なので…速水さんは、速水さんの幸せを考えて下さい」
最後の最後に
返答しづらい事を言われ
少し焦りながらも
俺は柚花の実家を出た。
実の母親から何か聞けば
真実がわかるだろうと思っていたんだが…
柚花から聞いていた事と
あまりに違いすぎていて
どちらが正しいかが
わからなくなった。
ただ
もし母親の言う事が正しければ
アイツは
結婚…していなかったんだな。
自傷行為は同情…
一体なんの為に…?
あとは柚花本人の口から
話を聞くしかない…か。
***
その夜マンションに帰宅し
部屋に到着すると
玄関の前で誰かがうずくまっていた。
顔を伏せていた為
誰かがわからない。
咲桜ちゃんか?
『まさか』と思いながらも
心配で声を掛ける。
「どうかしたか?」
ポンッと肩を叩くと
その人物は伏せていた頭をあげた
それ以上は母親もわからず
話は終了した。
「ごめんなさいね、力になれなくて…」
「いえ。こちらこそすみませんでした。いきなり押し掛けて、娘さんの事を聞いてしまって」
「あの娘の事を心配して下さったのは、あなたが初めてです。あんな娘には勿体ない男性です。なので…速水さんは、速水さんの幸せを考えて下さい」
最後の最後に
返答しづらい事を言われ
少し焦りながらも
俺は柚花の実家を出た。
実の母親から何か聞けば
真実がわかるだろうと思っていたんだが…
柚花から聞いていた事と
あまりに違いすぎていて
どちらが正しいかが
わからなくなった。
ただ
もし母親の言う事が正しければ
アイツは
結婚…していなかったんだな。
自傷行為は同情…
一体なんの為に…?
あとは柚花本人の口から
話を聞くしかない…か。
***
その夜マンションに帰宅し
部屋に到着すると
玄関の前で誰かがうずくまっていた。
顔を伏せていた為
誰かがわからない。
咲桜ちゃんか?
『まさか』と思いながらも
心配で声を掛ける。
「どうかしたか?」
ポンッと肩を叩くと
その人物は伏せていた頭をあげた