悪魔的ドクター
†心配†
-咲桜-
速水先生の家に居候を始めて
翌日…。
「本当にいいのかなぁ…」
優柔不断な性格らしく
未だに先生の家でお世話になる事に迷いありのあたし…。
『条件に釣られたから来た』って誤解も解けてないし。
たぶんまだ勘違いしてるよね。
とは言っても。
『女に二言はない』って勝手に言いながら、アパートの荷物と一緒にお引っ越し。
もはや開き直り?
「えっと…確か20階だっけ」
エレベーターに乗り込むなり
1人オロオロしながらボタンを押す。
とにかくソワソワしてるよ
あたし。
当たり前だけど慣れません。
エレベーターが到着し
部屋の扉を開けても…
「お…おじゃまします」
『ただいま』なんて言えません。
彼女でもないのに図々しい。
ん?
待てよ?
『彼女』
その単語を言いながら
ふと、ある事を思い出した。