Like a Love
入学式が終わり、体育館から新入生がぞろぞろとでてくる。
私もその一人。
「奏…奏ったら、聞いてるの?」
その綺麗すぎる名前どーして私につけたのよ…
「なに、ママ…」
うざったいと思いつつも振り向いた。
母はまったく、とぶつぶつ言っている。
お母さん先帰るわよ。と言ったあと、母と別れた。
別に一人で大丈夫だっつの、小学生じゃあるまいし。
私は歩いて行き、掲示板に張られたクラス表に目を通す。
天野 奏 1-C
と書いてあった