〔短編〕Rain
その言葉に緩められていた力がまた強くなる。


「ねえ、雨。」

「ん?」

「俺さ…。」


なかなか続きの言葉を発さない虹。

不思議に思い、虹を見上げる。

すると虹はあたしを抱きしめていた腕をほどき、あたしを真っ直ぐに見つめ言った。
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