君が好き。
「うっわ、超人いんじゃん」
准也の怠そうな言葉に
「うぜぇな、こいつら」
と俺は答えた
平日の夕方だからといって
人の数は半端ない
寄り添うバカップルや
仕事帰りだろう
スーツを着たサラリーマンが
街を賑わせている
俺達は人込みを掻き分けて
マックに着いた
あいにくマックも混んでいて
俺が席を取り、准也に
買ってきてもらうことにした
席は一つも空いていない
はぁ…うざ
諦めて准也に
言いに行こうとした時
「ちょっと、君」
その声と共に
俺の肩が叩かれる
「…なん…すか?」