そう、これが愛
「あ!!」
「あぁ?」
自動販売機でお気に入りのオレンジジュースを購入しパックにストローを差し込んでいると横から最近聞いた声がして振り向くといつものマスク姿をした斉藤 光だった。
「ねぇ、今日お昼歌己ちゃんとオムライス食べてたよね?」
「俺のオムライスな」
「そんなのどーでもいいよ、歌己ちゃんが美味しそうに食べてたんだから、それよりあんたが歌己ちゃんと仲良かったなんて知らなかった」
「どーでもいいのかよ、おいおいヤキモチ?、オメーも可愛い奴だな大丈夫だお前は俺の物だ」
「全然大丈夫じゃないんだけど、ちょっとさりげなく触ろうとするの止めてくれない?間違って毒殺しちゃいそうになる」
キラキラと輝る自然な金髪が綺麗で触ろうとするとさっと後ろに後ずさり色素が薄い少し髪色と似ている目が俺を貫く・・・なんだこいつ猫みたいで可愛い。
「ちょっと、何考えてんの?寒気するんだけど?」
「愛ゆえにだな」
「いや嫌悪だよ」
どうやらとことん機嫌がよろしくないらしい、普段から人に対して冷たい奴だがここまで攻撃的ではない。昼に俺と歌己がご飯食べてるのを何か勘違いしているんだろうムスっとしている斉藤、やべちょうおもしろい。
「アイツから聞かないかったのかよ?」
「アイツっ!?歌己ちゃんね!!」
「・・・俺と歌己はガキの頃からの言わば幼なじみだよ」
「気安く呼び捨てしないでくれる?・・・・え?幼なじみ?」
「お前めんどくさいな、そう幼なじみな」
「・・・まったくの他人って言ってたのに歌己ちゃんの嘘つき」
「?!」