そう、これが愛


「な、なんですいきなり」

変態のお気に入りである部長に強く生きて欲しいとエールを送ったとたんスキップをして部室を出て行った部長。あんなに生き生きとした部長は初めてで鳥肌が立った。なんだ意外にまんざらではないのではないか、どうかお幸せに、と私は部室でのんびり珈琲を飲んでいると部室のドアが開きお早いお帰りだと思ったとたんグンっと何かに引かれる身体。


そして、今にいたる。

私を抱きしめている男。身長はまぁ180cmは無いとしても私にしたら高い、なんか見上げなければいけないのが感に触る。


「あなたダレですか」

「初めまして、俺は桐谷 大地 〈キリヤ ダイチ 〉知ってるかなあぶっ!!」


やべ、イケメン殴っちゃった。だってなんか異様に爽やかだったんだもん。馴れ馴れしかったんだもん。


結構手加減したつもりなんだけどな・・・・・・どうしよう、どこに埋めようか。
まじまじと足元に転がった男を見れば、綺麗なミルクティー色をした髪にやっぱりイケメンだった、私より色白いなんて神様なんでだ。とにかく飲みかけの珈琲を飲み直そう。


「うぅ・・・・・」

あ、気がついた


「すみませんがまだ珈琲飲み終わっていないのでもう少し床に寝てていただいていいですか」


「いい」

「それはよかった、気を使わせてしまってすみません。もう少しで飲み終わりますので」

「いい」

「あっはいだから」

「あの拳最高!!」

「はい?」


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