そう、これが愛
悲痛よ快感に
「・・・・・」
「歌ちゃん!!」
部長の病原菌with私から数日、まぁ変わらず部長とは仲良くやっている相変わらず行動は奇妙だが、それはしょうがない。
そして、コイツの行動も奇妙になってきている。
桐谷 大地。
私はコイツを最低一日一回は殴り飛ばしている気がしてならない、いったい何したいんだこの人、あ、殴られに来てる変態だった。
「すみませんが、違う方を探した方がいいと思います桐谷さん」
「なんで?俺は歌ちゃんの拳に惚れたんだよ?」
「人を演歌歌手みたく言うのは止めてください」
「えー、いくない?こぶし?」
「いくなくないです。すみませんが今日は忙しいので殴る暇ないです」
こんな会話有りか、と自問してみたが答えは変わってるからしょうがないで終わってしまうし、殴れないと言った上での桐谷さんのえー、残念すぎる。と言う返事も普通じゃない。
「とにかく忙しいので」
「俺のオムライス食べるのがそんなに忙しいか」
「あ、新井君」
「え、新井?」
「あっ、じゃねーよ、何今知りましたみたいな顔!?初っ端からここに着席してただろーが!!!ってかオメェは誰なんだよ!!」
「もぅカリカリしないの新井君、毎日オムライス食べに来てあげるって言ったじゃないですか」
「そうそう、初めまして大地ってーの俺」
「お前なかなかのイケメンだな」
「あ、桐谷さん、逃げ出して下さいいますぐに」
「え?」
あーそれにしてもやっぱりオムライスはデミグラスソースではなくケチャップが1番だな、うん、ハンティングモードの新井は視界から外しておこう。
「あ、新井君、桐谷さんは殴られるのがお好みらしいよ?」
「へえ、大地は殴れるのが好きなのか、俺そういう奴好みだぜ?」
「や、俺は歌ちゃんに殴られると感じるだけでヤローには興味なぁぐっ!!!」
「止めてください、オムライスがまずくなるじゃないですか、これだから最近の若者は」
「いいパンチだ、歌己」