そう、これが愛

「わかりました、告白されたのが嫌だったんですね」

げろった口元を押さえコクコクと頭を上下に動かす部長の顔は真っ青だ。
でも、いつも告白されたからといってここまで酷くなる事は無かった、触られた!!と真っ青になって帰ってきてはげろった後ものの数秒で全身消毒を終えスッキリした顔をしていたのを思い出す。


「今日はいつもより酷いですよ大丈夫ですか?」


一様これでも彼も人間だ、一様心配だけでもしておこう。

口元を押さえまだ嗚咽を繰り返す部長、そうだ、部長今日部室に来てから何回も何回もうがいしてはお口消毒を繰り返しているではないか。


「・・・・・・キスされちゃったんですね」


バッと口元を押さえたまま見開いた目を私に向けたビンゴか。


「キスぐらいでゲロしててどうするんですか、この年代の男女ならもっと激しく身体を求め合うんですよ」
「・・・・・・・おぇえええ」


しまった余計な事言ったと思ったのも後の祭り、床がゲロ塗れになる前にこいつどうにかしないと、とにかく部室から出して救護室のベットにでも寝かせて置こう。




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