そう、これが愛
無理矢理部室から連れ出した歌ちゃんをカフェテリアに誘って珈琲奢ると申し出たらなんともまぁ、梅昆布茶をご所望してきてまさかカフェテリアには無いだろうと諦めていたら梅昆布茶売ってたビックリ。
こうやって二人っきりでゆっくりお茶する事さえままならなかった俺からするとかなりの進展だ、今までの女達の時はこんな事携帯でmail打つぐらい簡単だったのにどうしたものか。
目の前で梅昆布茶をずずーっと飲む歌ちゃんは毎日というほど俺に渾身の一撃と冷ややかな罵りを言う人にはとても思えないほど普通の今どきの女の子だ。
まぁ、長くウェーブのかかった焦茶な髪可愛いなとかアーモンド型の綺麗な目だなとか細くて長い脚凄く色っぽいなとか思うとモンモンとしちゃうけど男たるともみんなこんなもんでしょ。
「目で殺されそう」
俺そんな殺しちゃうぐらい見つめてたっけ?マズかったかなと思い横に目線を向ければ、隣の女子学生と目が合う後ろとも合う前とも合う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほど、こりゃ確かに目で殺されそう。自慢じゃないけど自分がカッコイイっていうのも自負してる目立っちゃってんだな。
場所を変えようと提案すれば、飲み終わった梅昆布茶をコースターに置いて席を立つ歌ちゃんにやっぱりダメかせっかく一緒にお茶までこぎつけて二人っきりになれたのにな寂しいなと表面上笑ってみたけど内面それでいっぱいいっぱい。
「梅昆布茶おかわりで」
俺笑ったつもりなんだけどな、歌ちゃんなりのわかりにくい優しさにふふっと笑えたなんとも歌ちゃんらしく自然だ、そこにまた惹かれてしまうんだけど!!!!
うん、でも嬉しい。
ありがとう歌ちゃん。