そう、これが愛
「んで、ごまかしちまったから歌己は怒ってんのか?」
「・・・・・・・」
昨日俺に元気が無いと歌己ちゃんに言われてごまかしたとたんシラきってんじゃねーよ!!!と俺の鳩尾に拳を食い込ませ凄まじくキレた歌己ちゃん。
その後部室にも来なくて本当の意味で元気がなくなっちゃった俺は嫌だけど自称歌己ちゃんの幼なじみだという新井 建斗に話してみた嫌だけど。
誰かに聞いてもらいたかったのもあるかもしれない。
「おまえ、うんとかすんとか返事ぐらいしろ光」
「すんすん」
「っ・・・・もう話聞いてやんねーからな・・・」
「誰も聞いてなんて言ってないし」
「聞いてほしそうにしてるから聞いてやってんだろーが!!本当素直じゃねーなおまえ!!このあまのじゃくっ!!・・・ふう、で?なんでごまかしたんだ?おまえはその時マジでへこんでたんだろ?」
「失礼って言葉一から学び直したほうがいいよあんた。うん、まあ、へこんでた・・・・・かもしんない」
「・・・・かもしれねーじゃなくてへこんでんだよ!!!へこんでるって言え!!へこんでる!!」
座っていた椅子をガタガタッと鳴らし立ち上がる新井 建斗。
とにかくマスクをガッチリ付け直そう。
「何?あんたへこんでんの?って言うか唾飛ぶから止めてよね」
「おめぇーだろぉぉがっ!!!!」