そう、これが愛

「そんなバレバレな嘘私に通用するとでも思ったんですか、そんなに汗かいてるくせに」

「え!?嘘っ!?」

緊張し過ぎて変な汗かくなんて俺らしくない!!と両頬にパチン!!と両手を当てる。

「嘘です」

「・・・・・・・」

「やはり嘘なんですね」

「・・・・・・・」

「部長、私に嘘つくんですか?・・・・・残念です」


顔を下に向け悲しそうな顔をする歌己ちゃんに胸がグワッと潰されるように痛みだして慌てて手をパタパタさせると歌己ちゃんからグズッと鼻を啜る音。



「!?!?、ゴメン歌己ちゃん泣かないでっ!!!えっと」


歌己ちゃんが泣くなんて!!泣かしちゃうなんて!!どうしよう!!と慌てる頭ん中と頭とか撫でたほうがいいのかな、と思い近づけるけど触れない手をパタパタさせる。ああ!!もう俺の馬鹿っ!!


「ちゃんと本当の事言ってくれなきゃもっと泣きます」

「!?、ゴメン!!ゴメンね歌己ちゃん!!ちゃんと話すから!!」

「わかりました、でわどうぞご自分の席に座ってじっくり聞かせて下さい」


泣いていたはずの歌己ちゃんがコロリと表情を変え俺の席に手を向ける。


嘘泣きってこと?・・・・・・・


「(良かった、本当に泣かしちゃったかと思った)」

胸を撫で下ろして歌己ちゃんを見る歌己ちゃんも俺を見る。

そういえば昨日の理由ちゃんと言うって言っちゃったんだったっ!!!!!




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