そう、これが愛
「なら何でアンタは歌己ちゃんの連絡先どうやって知ったの?」
「うん、いい質問だね。歌ちゃんのお友達にちょっとね」
「ちょっとでなんだよ?場合によっちゃ歌己に番号を変えさせる」
「ホント新井君って過保護だよねー・・・・ちょっとはちょっとだよちょっと身体のお相手をね☆お互いの条件を理解した上だしギブアンドテイク?利害の一致?って言うのかな?」
ふふっと笑いなかなかだったよ?紹介しようか?と笑う桐谷と身体のご関係に当たったのかウっ!!と口元を塞ぐ光の背中を反射的に撫でる新井の顔が歪む。
「全然せこいマネしてんじゃねーか、悪魔かお前」
「悪魔だなんて酷いな、まだまだ可愛い小悪魔だよ」
「歌己が知ったらお前殺されるぞ」
「コレはコレ、それはそれ、歌ちゃんには悪いけどその子とはちゃんと取引してるんだから。俺は手段なんて選ばないよ使えるモノなら自分の身体も使う」
「どの辺りが可愛いんだよ」
「・・・・・まっ歌ちゃんはここにはいないみたいだし、というか帰ったのかな?電話も
出てくれないし、歌ちゃんのマンションの前でも巡回してみるか」
じゃあとサクサク部室を出ていった桐谷。
「アイツ、マンシャンまで・・・・・」
背中に嫌な汗がつたった新井と新井の後ろでまたある意味嫌な汗をかきながら
嗚咽を繰り返す光がそこには居た。