そう、これが愛
「それよりもどこで私の番号を?」
私は教えた覚えがないし、友人からなら私の了解をとるだろう
『んー秘密』
「ヘシ折られたいですか?」
『え!!何の話!?」
「すみません、こちらの話です」
『部屋に誰か居るの?』
「ストーキングはやめてください。なんで私が部屋に居ると思うんですか?今友人とご飯を食べに来ています」
『も~嘘ついちゃダメだよ歌ちゃん、だって歌ちゃんの部屋明かり点いてるよ』
「・・・・・すみません桐谷さん、私しなくてはいけない事があります
ので、折り返し電話します」
携帯の向こうで何するの~?と相変わらず能天気に話す桐谷さんを無視し
まずは警察に電話し、いざとなった時のために新井 健人を呼び出そう。
奴に私の身代わりになってもらおうと考えを巡らせていると、玄関先から
私しかいないはずの部屋なのに微かに人の気配がした。
『ダメだよ戸締りはちゃんとしなきゃ、悪ーい奴が来たらどうするの?』