そう、これが愛
手をカップに近づけては遠ざけ近づけては遠ざけを繰り返す、なんかブツブツ言ってるし本当に危ないぞこの人。
「どうしたんですか部長、そんなに私が入れたコーヒーは嫌ですか」
なら、自分で入れ直して下さい。とカップをシンクに持って行こうとすると、ガクンッと立ち止まる私。
「ううん、飲むからちょうだい」
「!?」
女嫌いで有名で触ればゲロっちゃう人が女の腕掴んでさらに女が入れたコーヒーを飲むだなんて、本当大丈夫かこの人。やばい、本気で心配になってきた。
「はい、どうぞ」
「あ、あああありがとう」
「・・・・いいえ」