そう、これが愛
「でも、私の経験上女性に人気のある人にはお近づきにはなりたくないので王子はかなり悔しいですが諦めます、確実変な人だろうと思うので」
「俺も悔しいけどあの人当たりのいい笑顔と物腰柔らかい言葉使いそれに代々医者の家系の裕福な家柄のまさにお手上げだよね、ただ、今まで浮いた話が一度も無いのが怪しい所だよ」
「血統書付きのサラブレットなわけですね」
「もっといい例え方はなかったのか歌己・・・」
「そして女性にしたらかっこうの良い種馬というわけですか」
「歌ちゃんってたまに爆弾落とすよね」
「せめて人間で例えてやれよ・・」
「とにかく、尚更会う訳にはいかなくなりました。予定変更です、というわけで新井君にお任せします」
「はっ、えっ、逃げ足はえッ!!!!待ちやがれ歌己おおおおおお!!!!」
「まったく逃げ足だけははえーよな、逃がしはしないが」
「・・・・・・・・」
追いかけてきた新井に捕まってしまった。
途中からあまりに新井が血眼に追いかけて来たので、これはマズイと
近くに止めてあった自転車を拝借し頑張ってみたが、後ろから背中にタックルを
くらい地面に強烈な接吻をかわし今に至る。
「嫁入りまえの乙女になんてことを・・・死んで詫びてください」
「・・・・・嫁に行けるかを心配しろ・・・・で、その結城っていう奴とはどこで待ち合わせしたんだ?」
「え、行ってくれるんですか?」
「お前が行きたくねーならしょうがねえだろ、場所もわかんねーのに俺にどうしろって?」
私の背中に座りながらもニヤリと笑う新井、かなりむかつくがここは
笑顔でお礼を言っておこう
「さすがですねくそ死ね」
「おい、名前さえ無くなってんぞ」