そう、これが愛
・・・・・・・何故だ
確か今の時間は新井が銀子を受け取りに行ってくれている時間
では、目の前で銀子だったであろう御造りを持っている王子は誰だ・・
「あ、良かった!!なかなか来ないので心配しました」
はいどうぞ、と渡された御造りを見る
ああ、銀子立派にお刺身になれたんだね。
「ありがとうございます、お魚さばく事もできるなんて凄いです」
「まだまだ勉強中なんだけどね、ありがとう」
テレ笑いをする王子にデレっと口が緩む、いけないいけない相手はサラブレットだ
部長や変態と同種かもしれないここは警戒しないと
「お気に召したみたいで安心しました。じゃあ俺はこの後講義があるので」
「!!」
「ぅあッ・・・・・・・あの?」
爽やかににこりと笑い立ち去ろうとした王子に私のセンサーが受信しとっさに王子の服を掴んでしまった。
いや悪いセンサーではないイイ方のセンサー。
この人は大丈夫だといやだた自分の好みだったわけじゃないよけして
「お礼と言ってはなんですが、よければ今度お茶奢らせてください」
王子は驚いたのか目の少し開きすぐににっこり笑った。
「良かった俺も君を誘おうとは思ったんですけど警戒されてたみたいだから諦めようと思ってたんです、もちろん俺でよければ次の講義で今日は終わるのでその後でも君が大丈夫なら」
「はい、大丈夫です」
「うん、じゃあ終わったらカフェに行きます」
「はい!!」
「新井君!!!」
「うわっ!!なんて顔してんだお前!!」
「歌ちゃんどこ行ってたの?」
「・・・・・・居たんですね桐谷さん」
「なんか今までに無い凄い顔された・・・・」
「今の今まで凄く幸せで頬が垂れ下がっていたのに、一気に筋肉が強張りましたよありがとうございます」
「歌ちゃんの老化を防げた!!!」
「殴られたいんですかあなた」
「毎日思ってるよ!!」
「・・・・・・・」
「歌己、そんな顔どこで覚えたんだ」