そう、これが愛
新井がドン引きして顔がいがむ程に今の私の顔は酷いらしい、私にドン引きする前にお前の横で興奮してる奴にドン引けよ、お前のジャンルはツッコミだろうが職務まっとうしろ新井。と言いたいところだが、新井がノロノロしてたお陰で私に春が来たのだここはお礼の一つでも言っておこう。

「新井君」

「何だよ、まだ魚は取りに行ってねーぞ?」

「町内のラジオ体操毎朝通ってる事は内緒にしとくね、いつもありがとう」

「・・・・」

「・・・・」


あれおかしいな、空気が重い?桐谷さんはいつも以上に楽しそうだ、ケタケタ声を上げて笑っている何がそんなに面白いのかやはり変態が考える事は常識人の私には到底理解できないみたいだ理解もしたくない。


「・・・・・・お前」
「どうした新井君?顔が真っ青だよ?便秘?」

○ーラックあるよ?と便秘薬を薦める前に新井が廊下を走って行くのが見えた、どれほどお通じが来ていなかったのだろうか


「心配だな」
「そうだね、あのまま進むのが屋上で自殺しちゃうかもね」
「便秘でそこまで!!それは...なんというか、新井君ってナイーブな子、便秘なんて薬剤でスッキリなのに・・・」

「10年ぐらい便秘だったんじゃない?」

「・・・・・・新井君」


便秘でそこまで悩むなんて女子以上に女子だなと少し新井の将来を心配した、横でプルプル震えてる桐谷さんが視界に入ったがいつもの事だ無視しよう。それよりもお刺身になれた銀子を部長に持って行かないと、新鮮かどうかはもうよくわからなくなったが傷んでいたとしても食べてもらわなければ私の努力が水の泡だ。

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