white or brack
零said
ガタンッ
考えていたらすごい音がして顔を上げると慧がこっちに歩いてきていた。
「ど、どうしたの?…ですか」
あせり過ぎて変な言葉になった。
慧は機嫌の悪そうな顔をして立っていたが私の手を掴むと総長の仮眠室の方に歩き出す。
「え、ちょっなに!?」
私の問いかけを無視して進む。
仮眠室に着いたらやっと手を離してくれた
けど…
「ち、近いです!」
「知ってる」
いや…知ってるじゃなくて…
今私は仮眠室のドアに背をつけて立っている
慧は私を見下ろして立っている
その距離わずか30cm…
「離れてください!」
「やだ」
いや…やだじゃなくて…
やだとかかわいいけど…
「少しでいいんで離れてください!」
「…」
若干半泣きで言うと少しだけ離れてくれた…って言っても一歩下がっただけ;;
一安心して慧を見上げると目が合った、綺麗な目…
しばらく見つめていたけど、沈黙に耐えられなくなって口を開いた。
「あの…何か用ですか?」
慧はそう聞いた私を無視して見つめてくる。