white or brack

「んじゃ始めるぞー」

疾風の合図で洸君は構える

私はと言うと構えず立ったまま

構えると力んじゃうからね

そう思いつつ洸君を見ると

…何と言うか……

まぁ、あれだねそこそこ強いんだろうけど

ガードが弱いね…

まだ戦ってみないとわかんないけど

今はきっと私のことしか見えてない

後ろからの攻撃に弱いタイプだね、きっと。

慧が言ったように洸君をよく見ていると

「いくぞ!」

と言って洸君が走ってくる。

ん~、ほんとは早く終わらせたいけど…

もう少し洸君観察してみよ

ヒュンッ

ふむふむ拳を繰出した後は主に右のガードが甘くなる…

ヒュンッ

向かってくるときはスキだらけ…

ヒュンッ

ガードが甘いのがこの子の欠点…

ヒュンッ

よし!観察はこれぐらいにして…

洸君が殴りかかって来たのをかわし

そのまま後ろに回って手刀で首の後ろを軽く叩く

トンッ

地面に倒れる寸前で洸君を受け止める

ドサッ

重い…

誰かに手伝ってほしくて周りを見ると疾風を除いた皆、目が点になっていた…



< 127 / 162 >

この作品をシェア

pagetop