white or brack

慧said

洸に反対されて正直ムカついた

怒りにまかせて好きにしろとは言ったものの内心ひやひやしていた。

零は強いらしい

戦っているところを一瞬しか見たことが無いから言った後に後悔した。

windの前階段の踊り場で下っ端に囲まれた零を見守る

「いくぞ!」

洸がそう言い走る

ガチャ

「あれ?始まっちゃった?」

後ろから聞こえ振り向くと恭耶

「今始まったところだ」

「あちゃ~、咲夜さんに了解もらったのに…」

「…おせーよ」

恨めしそうに恭耶を見る。

「んな怒んなよ~。そんなに零ちゃんが心配?」

「あぁ…」

……ん?

「お前今なんつった」

「ん?怒んなよ?」

「その次だ」

「そんなに零ちゃんが心配?」

「それだ」

零ちゃんってどういうことだ?

七瀬零と間違ってんのか?

んなわけねーよな…

「それがどした?」

「それがどした?じゃねーよ、零ちゃんってどういうことだ」

そう言った俺に恭耶は怪しい笑みを見せて

俺の耳元で言った

「実はな…」

─────────

「…って訳なんだ」

なるほどな…


< 129 / 162 >

この作品をシェア

pagetop