white or brack

零said

うぅ~

重い……

いくら喧嘩が強くても力と体力は普通の子と変わらないから

かなり辛い…

周りを見渡すと皆まだ目を見開いていた。

も…無理…

力尽きそうになった時ふっと体が軽くなった

前を見ると洸君を支えた恭耶

後ろを見ると私を持ち上げるように支えている慧(てか浮いてる…

「ありがと…」

「ん…、よく聞けお前ら!」

お礼を言うと慧は軽く返事をして大声で言った。

少しざわついていた下っ端君たちは静かに慧に視線を集めた。

「最近この辺で噂になっている舞姫のことは知っているか?」

静かになった下っ端君がまたざわつき始め所々から「知ってます」と言う単語が聞こえた。

「…舞姫はこいつだ」

シーン………

今だ体が浮いている状態の私に集まる視線。

皆、嘘だろ?って言う視線をしている。

一応本当なんだけどなぁ……

ん?

「慧、洸君目が覚めたみたいだよ」

慧にしか聞こえない小声で言う

「ぅん?……ちょうどいい、洸」

「…はいっ!」

洸君は急に呼ばれて慌てた様子で返事をした。

「舞姫の特徴を大声で言ってみろ」


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