white or brack
恭耶said
零が飲み物を買いに行ってしばらく
「零遅いなぁ」
おそらく俺に言ったんであろう疾風の言葉を無視して
昔のことを考える
零が7歳のころのある出来事以来
その出来事を知っている人によって、零に会せてもらえなくなった
普通なら「どうして会わせてくれないんだ!」と怒るのかもしれない
でも理由が理由なだけ自然と「仕方がないか…」と思った
何度か、あの場所に居合わせなければ…
と思ったことはあっても自然と諦めていた。
まさか今更会えるとは、ね…
目を瞑ると今でもあの出来事が鮮明に思い出せる。
悲鳴
怒声
たくさんの銃声
あの人の言葉
『零を頼む…』
そこまで思い出した時
「ん゛…」
慧の声でハッとする
昔のことだろ?
自分に言い聞かせて慧を見る