white or brack

殴りかかってくる人たちを

なるべく怪我をさせないために

急所を狙って1撃で気絶させる

約20人位倒したころだろうか

黒鳥ゲンが参戦していないことに気づいた。

確実に1人、1人倒しながら倉庫内を見渡す


────・・・いた

黒鳥ゲンは喧嘩の輪の離れたところで、ドラム缶に座り煙草を吸いながら高みの見物をしていた。

どうしてあんな奴に総長が務まるのか不思議・・・

どうしてあんな奴について行くのか不思議で、たぶん下っ端の人たちを観察する。

藍が教えてくれた情報によると悪いことをしてる奴らのはずなんだけど・・・

私を囲んでいる人の中には虚ろな目で殴りかかってくる人や

黒鳥ゲンのことをチラチラ怯えて見ている戦意の感じられない人も居る

きっと脅されてるんだろうな・・・

助けてあげたいな・・・

そう思ったところで観察をやめ戦意のある人だけを気絶させていく

ヒュッ

「ひっ」

ピタッ

「え?」

「危ない、間違えるとこだった」

そう言って違う人を気絶させる

危うく戦意の無い人を殴りそうになって殴る寸前で手を止めた

その人はポカーンとしてたけど構ってられない

次々に倒して残った30人位の人を残して黒鳥ゲンに向き直る


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