white or brack

信じられない気持ちでいるといつの間にか私の前に藍が回りこんでいた

「零、大好き!私と付き合って」

ガバッ

そう言って抱きついてきた藍

「ちょ!」

「ね?お願い」

ウルウルした目で言われて

断れるはずもなく

「いいよ、どこに?」

と言うと

藍はなぜかすごく慌てだして

「ち、ちがうよ」

「ちがうの?どこか行きたいんじゃないの?」

「いや、そりゃぁいずれは・・・でもちがうくて」

「なにがちがうの?」

藍の言っている意味がわからず

首を傾げて聞くとなぜか顔を赤くした

「うわぁ~ん、零の鈍感んん、でも好きぃ~」

赤くした、と思ったら訳のわからないことを叫んで走り去っていった。

なんだったんだろ?


藍の気持ちに気づかずにまた探し始めた零でした・・・


< 158 / 162 >

この作品をシェア

pagetop