white or brack

なるほど…これか…

私はふいに隅に書かれていることを見た。

『人気カリスマモデル麗華と人気急上昇中のハルがコラボ!!』

えっ?

「麗華さんってモデルだったの!?」

私がそう叫ぶと咲にぃはキョトンとして

「知らなかったのか?」と言った。

知らなかったのかって…

確かに麗華さん綺麗だもんね…

モデルって聞いて納得するよ…

って

「モデルだったら撮影なんだし仕方ないんじゃないの?」

「そーだけど!ショックなことはショックなんだよぉぉぉ!」

咲にぃはそう叫んで愚痴りだした

私は適当に相づちを打っていると咲にぃの携帯が鳴った。

「はい。」

声低ッ!

咲にぃの顔が怖い;;

おろおろしながら見ていると咲にぃの顔がだんだん優しくなっていくのがわかった。

最終的にニコニコになった咲にぃは電話を切ると

「さぁ、行くぞ♪」

と爽やかに言って歩き出した。

わぁー爽やか…

「って、やだ!」

私の手を引いて鼻歌なんて歌って歩いていた咲にぃの手を振り払うと咲にぃは爽やかに振り返って「なにが?」って言った

わぁー爽やか…

じゃなくて!

「この格好で倉庫行くのやだ!」

ニコニコの咲にぃを精一杯睨んで言うと

「えぇ~じゃあ仕方ないな…」

やった!諦めてくれた!?

なんて思った私が間違っていました…。



< 92 / 162 >

この作品をシェア

pagetop