medal
「キャーー!」

妹の悲鳴が聞こえた。

「!!」

さっきよりも焦げ臭くなった気がした。
優衣菜は階段を駆け下りた。

「優梨~?」

すると、キッチンは一面炎の海だった。

「お姉ちゃーーーーん!」

優梨は炎の中にいるようだ。
そこに、お母さんがやってきた。

「お母さん!」

「優梨は?」

お母さんの顔は青ざめていた。
優衣菜は炎の方を指差した。

「この中・・・。」

「優梨ー!」

お母さんは炎の中に飛び込んだ。

「お母さーーん!!助けてーー!!」

優梨の叫び声に優衣菜は、恐怖で足が動かなかった。

「お姉ちゃーーーん!!お姉ちゃーーん!!」

「優衣菜ーーー!!!」

優衣菜は覚悟を決めて炎の中に飛び込んだ。

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