オアシス
私は、準平の横顔や煙草を吸っている姿、ステージで歌っている時、そしてついさっき急に抱きしめられたことなど色々な準平を思い出していた。興奮しつつも何だか不安もあり眠れなかった。ふと横を見ると、菜々が爆睡してる感じがした。私は起き上がり、菜々を起こさないように静かにテントを出た。夜なのに暑く、海風が生ぬるい。真っ暗で何も見えなくて海の波さえも境目がどこなのかわからなかった。ただ、波の音だけが周りの静けさをかき破っていく――
遠くには船の小さな灯りが少しずつ移動していく。灯台の灯りも見えている。私は砂浜の上に座り、夜空を見上げた。
“わぁ……すごい”
まるで天然のプラネタリウムみたいに、星が空一面を敷き詰めていた。大きく輝く星もあれば、小さい細かい星もある。天の川も見えた。
ひとつひとつが、キラキラ光っている。こぼれ落ちそうなくらい立体的に見えた。
「こんなのって……久しぶりだな。東京じゃ全然星なんて見れないし」
ふと出た独り言に、
遠くには船の小さな灯りが少しずつ移動していく。灯台の灯りも見えている。私は砂浜の上に座り、夜空を見上げた。
“わぁ……すごい”
まるで天然のプラネタリウムみたいに、星が空一面を敷き詰めていた。大きく輝く星もあれば、小さい細かい星もある。天の川も見えた。
ひとつひとつが、キラキラ光っている。こぼれ落ちそうなくらい立体的に見えた。
「こんなのって……久しぶりだな。東京じゃ全然星なんて見れないし」
ふと出た独り言に、