オアシス
人の数ばかり多くて、実になる人間は一人もいない。四方八方から行き交う人達に、目眩がしてくる。私は、立っていられなくなりその場にしゃがみこんだ。
急に何かわけのわからないものが胸に込み上げ、私は地面に向かって叫んだ。
わぁああぁーー……
ん? でも何かおかしい……。こんなに二回も叫んでるのに喉が痛くないよ?”
そう思った瞬間に目が覚めた。
ただ単に、夢を見ていただけだけど、
リアルだった。
私はベッドから起き上がり窓の外を見た。
もう、日が傾いていた。
今日は、これから約束がある。同じ店の清水菜々と下北沢のライブハウスへ行くことになっていた。菜々とは同い年で、やはり上京組だった。
私が東京に来てはじめてできた友達が菜々。
何でも相談できるし仕事の愚痴も言い合える。
バカ話から、真面目な話まで……。励まし合ったり、笑いあえたり……。菜々と出会ってまだ二ヶ月半だけど、親友と呼べるくらい仲が良かった。
急に何かわけのわからないものが胸に込み上げ、私は地面に向かって叫んだ。
わぁああぁーー……
ん? でも何かおかしい……。こんなに二回も叫んでるのに喉が痛くないよ?”
そう思った瞬間に目が覚めた。
ただ単に、夢を見ていただけだけど、
リアルだった。
私はベッドから起き上がり窓の外を見た。
もう、日が傾いていた。
今日は、これから約束がある。同じ店の清水菜々と下北沢のライブハウスへ行くことになっていた。菜々とは同い年で、やはり上京組だった。
私が東京に来てはじめてできた友達が菜々。
何でも相談できるし仕事の愚痴も言い合える。
バカ話から、真面目な話まで……。励まし合ったり、笑いあえたり……。菜々と出会ってまだ二ヶ月半だけど、親友と呼べるくらい仲が良かった。