空を泳ぐさかな 【短編】
3
「ほら見て。おねえさんのシャボン玉から孵ったサカナ、あんなに高いところまで上っていったんだよ」
少年と共に見上げた空には、巨大な鰯雲が広がっていた。
秋の空に、鰯雲があるのは珍しい事ではないし、明日は雨が降るのだろう。
それにしても、シャボン玉から魚が生まれて、しかも雲になるなんて、想像力がたくましいというか、子供っぽいというか。
…やっぱり不思議な子。
少年と共に見上げた空には、巨大な鰯雲が広がっていた。
秋の空に、鰯雲があるのは珍しい事ではないし、明日は雨が降るのだろう。
それにしても、シャボン玉から魚が生まれて、しかも雲になるなんて、想像力がたくましいというか、子供っぽいというか。
…やっぱり不思議な子。