空を泳ぐさかな 【短編】
ひたすらシャボン玉を吹き続ける女子高生は、相当変な子に見えただろう。

それを想像したら、恥ずかしくなった。

自分の事だけ考えて周りが見えなくなっていた。

変な子なのは私の方だ。 


「手、だして?」 


少年は、私の目の前で両手をぶらぶらさせて、両手をぎゅっと握りこんだ。
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