ヒミツのお姫様☆2nd
爽に向かって私は、声を張り上げた。
……すると、爽はムクッと机から起き上がり、私の腕を引っ張って、耳元に唇を近づけた。
……後から和馬に聞いた話だと、私と爽がキスするんじゃないかと息を呑んだらしい。
……で!!
爽は、私の耳元で、
「おまえ、俺がもし、学校案内したら……
妬くだろ?」
と、囁いた。
な、何か、心情読まれてるー!!
私の耳元から、離れると爽はニヤッと妖しい笑みを一瞬浮かべ、また机に突っ伏した。