ヒミツのお姫様☆2nd
花梨ちゃんは、私の言葉を聞くと、その大きな瞳に薄らと浮かべていた水を、一筋、頬に伝わせた。
……それは、私でも分かった。
“嬉し涙”だって……。
「いいんですかっ?」
「うん」
「あっ、ありがとうっ!」
「わっ!?」
花梨ちゃんは、私に抱きついてきた。
……この子。
男の子に普通に抱きつくって……。
まぁ、私は女だからいいけど……これ、男の子にやったら、襲われちゃうよ?
花梨ちゃん……可愛いんだから……。