ヒミツのお姫様☆2nd


いや……そういう問題じゃないでしょ。


仮に、結果が悪い方だったら……私、ショックで立ち直れないかもだし。



「はぁ……」



私が、ため息を吐くと、



「それに、結果が悪い方だったとしても俺がおまえを貰うし」



ニヤリと笑みを浮かべながら、信哉は私を視界に入れる。



「うわっ!!
真面目な顔して何言ってやがんだコノヤロー!!」

「もし、結果が悪い方だったら柚希は俺のもんだ!」


昴と和馬が大きめな声でそう言った。

……ギャーギャー騒いでたわりには、ちゃんと聞いてたんだ。


ってか……



「声っ!大きいっ!」



クラスのみんなの視線が怖いよーっ!

大きな声で『柚希は俺のもんだ!』とか言っちゃったら、いかにも『柚希は女だ!』ってバラしてるみたいじゃん!

< 164 / 216 >

この作品をシェア

pagetop