ヒミツのお姫様☆2nd
いや……そういう問題じゃないでしょ。
仮に、結果が悪い方だったら……私、ショックで立ち直れないかもだし。
「はぁ……」
私が、ため息を吐くと、
「それに、結果が悪い方だったとしても俺がおまえを貰うし」
ニヤリと笑みを浮かべながら、信哉は私を視界に入れる。
「うわっ!!
真面目な顔して何言ってやがんだコノヤロー!!」
「もし、結果が悪い方だったら柚希は俺のもんだ!」
昴と和馬が大きめな声でそう言った。
……ギャーギャー騒いでたわりには、ちゃんと聞いてたんだ。
ってか……
「声っ!大きいっ!」
クラスのみんなの視線が怖いよーっ!
大きな声で『柚希は俺のもんだ!』とか言っちゃったら、いかにも『柚希は女だ!』ってバラしてるみたいじゃん!