ヒミツのお姫様☆2nd
「……っ!!」
ど、どうしよ……。
この状況……。
誰か来ちゃうよ……。
そこで私は、はっと思い出した。
――もしかしたら、爽かも…。
机の上に鞄があったし……。
可能性がないとは言えない。
私は、閉じていた瞼をゆっくり上げた。
とほぼ同時に。
――ちゅっ
教室内にリップ音が響いた。
教室の中が静かだからか、その音はやけに耳に鳴り響く。
「誰か来ちゃうよぉ///」
唯一の幸いは……