ヒミツのお姫様☆2nd


「正解。
さすがだね。彼氏くん。
彼女のことはお見通しってか?」



信哉が立ち上がりながら、口を開いた。



立ち上がるときに少し信哉がふらついたのを、私は見逃さなかった。



「信哉っ、大丈夫?」


「あぁ」


信哉は私に“心配するな”と言わんばかりにまっすぐな視線を投げかけてきた。




「信哉も、ちょっとやりすぎ。
あのまんま、俺が何もしなかったら、おまえ…キス…してただろ?」



「さぁ?
どうかな?」



挑発的に爽に言葉を発する信哉。


< 179 / 216 >

この作品をシェア

pagetop