ヒミツのお姫様☆2nd

事実



「ごめんなさいっ!ほんっっとうにごめんなさいっ!」



何度も何度もペコペコと頭を下げる花梨ちゃん。



「い、いいから、いいから!」




なんだか、そんなに謝られると、こっちがイケナイことしちゃったみたいだよぉ。



爽は、壁にもたれて、ダルそうにこちらを横目で見ている。




「……ってかさ、花梨ちゃん、授業どうしたの?爽も……」


チラッとさりげなく爽を見たつもりだったのに、ばちっと視線が思いきり合った。



「椿原は、おまえが教室に向かった後、“私も忘れ物した”とか言って、教室に行ったんだよ。だけど、なかなか帰ってこないから、まさかと思ってみんなで捜すことにした」


「…みんな!?」



みんなってことは……
昴と和馬と信哉も授業に出てないってこと!?


< 201 / 216 >

この作品をシェア

pagetop