ヒミツのお姫様☆2nd
お別れ
なんだか今日は、大変だったなぁ……ある意味。
ふわぁ……。
欠伸をしたせいで、目の前が涙でぼやける。
「おい、柚希。
行くぞ」
「……うん」
「早くしろ。
もう、みんな校門で待ってんぞ」
「……うん」
もう、夕方。
花梨ちゃんとは、もうこれでお別れ。
最初は、勝手にライバル視しちゃってたけど……まさか、あんな展開になるとは……。
私は、立ち上がって、ドアの付近に立っている爽のところまで歩いた。
「……ったく。のろいな……」
「……だって、疲れたんだもん、しょうがないじゃん」
私がそう言うと、ニヤッと爽が笑みを浮かべた。
「んじゃ、俺が元気にしてあげよーか?」
「……っ///!
け、結構ですっ!」
なんてこと言うのーっ!
爽のことだもんっ!
元気にしてあげるって言ってるけど、絶対エロいことしか考えてないよー!!
自然と体の温度が上昇する。
「……ま、いいや。
さっさと行くぞ」