ヒミツのお姫様☆2nd
「あっ…うんっ」
爽が、不機嫌にならなくてよかったぁー。
ほっと胸を撫で下ろして、私達は校門まで急いだ。
――――――――――
――――――――
――――――
校門に着くと、みんなもう集まっていた。
クラスの違う人まで。
確かに可愛いからな…花梨ちゃん。
人気あるんだろーな…。
「花梨ちゃんっ!
俺、花梨ちゃんに一目惚れしましたっ!」
「俺もー!」
「俺も花梨ちゃんが好きだーっ!」
そんな告白(?)の声がたくさん飛び交う。
「ありがとう」
そんなみんなにニコッと微笑む花梨ちゃんを見て、ポヤーっとして、顔を赤くしている生徒もちらほら。
たぶん、花梨ちゃんは自覚ないだろうけど……すごいなコレ。
苦笑する私。
爽の横には、いつの間にか昴達がいた。
ニコニコとしている花梨ちゃんは、キョロキョロとし始めた。
……誰か捜してるのかな?