ヒミツのお姫様☆2nd

いつまでも…




「…………」



花梨ちゃんの姿が見えなくなってすぐに、私の瞳からは一滴の涙が落ちた。


なんだかんだ言って……最終的には、いい子だったな……花梨ちゃん。


そんな私の頭の上に、爽は手をぽんっとのせた。



「爽……」



私が、爽の方を見ると、爽が私の涙を拭ってくれた。

み…みんないるのに…///



チラッと周りを見てみると、誰も私達のことを見ていなかったようで安心した。

「……部屋、戻るぞ」



「えっ?でも、まだみんなここに…」


私が、そう言うと、爽が唇を私の耳元に寄せてきた。


「もう俺、我慢の限界」



「……っ!?」




な、ななな何よ〜っ!
いきなり〜!!


しかも、こんな場所で!


キッと爽を睨む。



「だって…2度あることは、3度あるって言うじゃん?」


「は、はい?」



急に何の話?


首を横に傾ける私。

すると、爽は再び唇を私の耳元に寄せ、囁いた。



「1度目は、昨日、信哉に襲われたとき。
2度目は、今日、椿原に襲われたとき。
だから……3度目は、俺に襲われればよくね?」



私の耳元から唇を離した爽は、そのまま私の顔を覗き込んできた。



……今の私、絶対に顔真っ赤だよ///



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