ヒミツのお姫様☆2nd
立ち止まっている私達を信哉と昴と和馬は、振り返った。
そのことに気づいた私は、
「ほらっ!早く行くよっ」
信哉達を指差して、そこまで走った。
「おまえら、ラブラブしたい気持ちも分かるがな……
立ち止まんなって言ってんだろ!
俺、腹減ったんだからー」
昴が、私達にお説教みたいに言ってくる。
「おまえが、説教っぽく言っても、笑えるだけだって」
もう既に笑っている和馬。
「確かに…」
信哉も、珍しく笑っていた。
私の横からも……
「ははっ」
そんな笑い声が聞こえてきた。
毎日、こんな笑い声が絶えなくて……楽しくて……
私、この学校に来てよかったなぁ……。
なんだか、とっても幸せな気分だよ。
「みんな、ありがとーっ!」
私は、不意に溢れた気持ちを4人にぶつけた。
すると、4人は私を見てポカーンとした表情を見せた。
「何だよ急に…」
最初に口を開いたのは、爽。
その次に口を開いたのは…
「なんだなんだー?襲ってほしいのか?柚希」
そんな変態発言をした昴。