ヒミツのお姫様☆2nd
「……ふっ……顔真っ赤」
爽は、私の顔を見て目尻を下げた。
「……///!!」
私は、咄嗟に頬に手を添えた。
「……も、もう……そ「あれー?王子、大丈夫なの?」
私の言葉と、斉藤の声が重なった。
あっ、そうだった。
コイツ、今、車酔いしている設定なんだった。
「あ、うん」
「ふーん。
ま、もうすぐ着くしな」
爽の嘘を、信じている斉藤と新谷。
いやいやいや……ちょっとは、疑いましょうよ。
あなた達、もう何年間も一緒にいるでしょ?