ヒミツのお姫様☆2nd


心の中で、ぶつぶつ文句を言う。



すると、お昼ご飯を食べる場所に着いた。


みんながぞろぞろと外へと出ていく。



私もバスを降りようと席を立ったとき。



「……柚希?
ここ、どうしたの?」



斉藤が、首の辺りを指差して言った。



「……え?」



何かしたっけ?


首の辺りを触ってみる。



……。

…………っ。

…………………っっ!!



あぁーーー!!



こっ、ここは……さっき……爽に……



ちらりと爽を見る。



すると、爽はクスクスと笑っていた。



や、やっぱり。



も……もしかして……。


ぱくぱくと意味もなく口を開閉させている私の耳元に、爽が



「キスマーク」



と言った。



……き、きききっ////



キスマークー///!?




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