ヒミツのお姫様☆2nd
すると、城井が口を開いた。
「でさ、俺、柚希に聞きたいことがある」
「はいっ?」
聞きたいこと……?
何だろう……。
次の城井の言葉を待つ。
「柚希ってさ、元“華月(カゲツ)女学園”の生徒だよね?」
「そうだけど……って!
えっ!?」
華月女学園とは、この学園に私が入学する前に通っていた学校。
「……何で知ってるの?」
そこだよ。そこ。
何で知ってるの?
「何でって……情報を手に入れたから?」
「どうやって?」
「コンピューターで」
そこで、私は思い出す。