ヒミツのお姫様☆2nd
そうだ……コイツ、“天才”だった!!
成績は、いつも学年トップだし。
「って、ことは……私が……」
恐る恐る聞いてみようとするが……
「“女”だって知ってる」
私が聞こうとしたことを、先に城井に言われた。
がーんっ!
頭を、石で殴られたような音が、効果音として私の頭の中で鳴り響く。
「あのぉ……いつぐらいから……」
弱々しく城井に尋ねる。
「知ってたよ。結構前から」
さらっとそう言った城井。
結構前からって……。
「あの……詳しく言うと……?」
「んー…、柚希が入学してすぐくらい?」
そ、そんな前から私が“女”だって知ってたの?
少し冷たい風が吹いて、城井の綺麗な黒い髪を揺らした。