ヒミツのお姫様☆2nd
は、離してぇー!!
爽を叩く……けど。
あまり、意味はなかった。
3人の声がだんだん近くなってくる。
「そ……」
う、と言おうとした……
のに、その言葉は、
「爽~?柚希~?」
私達のいるところに来た斉藤の声によって遮られた。
「んんんっ////(ちょっと!爽!離してよー!!)」
私を早く解放しろー!!
恥ずかしいからっ///!!
薄らと目を開けて、3人の様子を窺う。
「……」
斉藤は、顔を真っ赤にして私達を見つめている。
「……」
信哉は、何故だかニヤリと笑っていて……
「え……」
新谷は、口をポカーンとだらしなく開けている。
爽も、そんな3人の様子を窺い、誇らしげに笑うと、私をやっと解放した。